何アレ!!ビニール袋?わかめ!?
兄ちゃん聞いて!この間近所の小学校で遊んでいた時のことなんだけど…
ええ…大丈夫なのかいろいろと…
校庭の隅っこに何か落ちていて…よく見たらわかめだった!なんでわかめがあんなところにあるのかな?僕らが子供の頃もあったよね!当時はビニール袋か何かだと思ってた~
ビニール袋でもなければ、わかめでもないよ。それは、イシクラゲと言う藻の仲間なんだ
今日も元気で好奇心いっぱいの弟。兄ちゃんと、どこか懐かしい不思議な物体の話をしています。この藻の仲間の名前はイシクラゲです。湿った場所を好むので、校庭や建物の裏庭などでよく見られます。
「あれってなんだろう?」と思っても、特に気に留めることは少なかったのではないでしょうか?イシクラゲは見た目のインパクトもすごいですが、生態もしっかり面白いですよ!今回の雑学兄弟では、イシクラゲの知られざる生態について紹介します!
実は食べられるし栄養価が高いイシクラゲ
地面に落ちている黒っぽい藻ですがあれは食べられますよ
こう言われたら信じますか?地面に落ちていたものを食べるというのは、少し抵抗があるかもしれません。でも大丈夫ですよ!イシクラゲは、ちゃんと食べられる上に栄養価も高いです。 もちろん洗って湯通しする必要があるので注意してください!
少ないですが、世界でもイシクラゲを食べる地域は複数あるのです。日本には、蕎麦に練りこんで食す「姉川クラゲ蕎麦(滋賀県の郷土料理)」があります。また、アオサのようにみそ汁や混ぜご飯に入れても食べられます。海藻と違い、風味に独特のクセもありません。
すごい!イシクラゲのみそ汁作って食べてみよーよ!
いいけど、砂とかついてるからよく洗ってね!
乾いても蘇る!?イシクラゲの生命力と繁殖力がすごい!!
イシクラゲの生命力はとても強いです。雨が降ると潤い、見た目がよりわかめに近づきます。晴れるとカサカサになって縮こまります。では、乾燥したイシクラゲは死んでしまったのでしょうか?そんなことはありません!この乾燥状態は仮死状態なので、雨が降れば元通りになります。
そして、水分がある限り細胞分裂を繰り返し増えていくのです。靴や車のタイヤに付着して生息域を広げていきます。しかし、湿っている状態のイシクラゲは人が踏んで滑って転ぶ恐れがありちょっと危ないです。イシクラゲは駆除対象となっていて、駆除剤も販売されています。
高栄養価食品に駆除対象、イシクラゲにはいろんな顔があるんだね!
いいか、危ないから雨の日は絶対!近づいちゃだめだよ!!
まとめ
以上、イシクラゲの面白い生態について簡単に説明しました。イシクラゲはきちんと下処理をすれば非常に栄養価が高い食材になります。しかし、地面に落ちている状態は見栄えも悪く、ぬかるんで危ないため駆除対象にもなっているのです。
「イシクラゲに興味が出てきた!」「食べてみたいかも」という方は、是非身近なものを採取してみてください。
しっかりと洗って、湯通ししてから食べてくださいね!自己責任でお願いします!
兄ちゃんは心配症だなぁ…よく調べてくださ~い!ではまた!
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